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南極条約2026広島会議が閉幕、コウテイペンギン保護指定は中露反対で見送り

南極条約協議国会議は2026年5月21日に広島で閉幕。コウテイペンギンを特別保護種に指定する提案は、中国とロシアの反対で今回も採択されませんでした。

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南極条約2026広島会議が閉幕、コウテイペンギン保護指定は中露反対で見送り(ニュース)

元の出典: 朝日新聞

南極条約協議国会議(ATCM)は5月21日、広島市で閉幕しました。コウテイペンギンを特別保護種に指定する提案は、中国とロシアの反対により、今回も採択されませんでした。

日本がこの会議を主催するのは32年ぶりです。

会期は5月11日から11日間で、44か国から400人を超える代表が参加しました。議題には、気候変動への対応、環境保護、増え続ける南極観光の影響などが含まれていました。

個体数の減少が続くコウテイペンギンは、前回に続き今回も焦点のひとつでした。中国とロシアは、海氷減少による生息地の脅威と保護の必要性は認めています。一方で、ほかの方法もあり得るとして、特別保護種への指定には反対しました。

ATCMの決定は全会一致が原則です。

現在の協議国29か国(意思決定権を持つ協議国)のうち、1か国でも反対すれば提案は通りません。

重要な案件がそこで止まる状況は、近年続いています。

協議国(Consultative Party)への昇格を申請していたベラルーシ、カナダ、トルコも、今回の会議では承認されませんでした。協議国資格の審査も全会一致で、意思決定権を得る壁はこれまでも高いままです。

議長を務めた日本の南極条約事務代表(ATCM大使)の宇山秀樹氏は閉幕後の記者会見で、分裂、対立、不確実性が高い時代の中で、目標を共有し国際協力を進める目的は達成されたと述べました。

2026 年 4 月の IUCN Red List 評価では、BirdLife International(IUCN の鳥類担当機関)と IUCN SSC Penguin Specialist Group が共同で評価し、コウテイペンギンを準絶滅危惧から絶滅危惧へ引き上げています。主な理由は、不安定になった南極の海氷です。ヒナが防水性の羽毛を生やす前に海氷が崩れると、溺死リスクが高まります。

科学的な評価と、国際政治の保護メカニズム。その間にある時間差が、今回の広島会議でもはっきり見えました。

南極条約は1959年12月に採択され、1961年6月に発効しました。各国の領有権主張を凍結し、軍事利用と地下資源開発を禁じ、南極を平和目的の場と位置づけています。日本は12の原署名国のひとつで、現在の締約国は58か国です。

本記事は、朝日新聞の2026年5月21日報道をもとにしています。

よくある質問

コウテイペンギンの特別保護種指定はなぜ採択されなかったのですか?

南極条約協議国会議は全会一致で決めます。中国とロシアは、海氷減少による生息地の脅威と保護の必要性は認めつつ、ほかの方法もあり得るとして特別保護種指定に反対しました。

2026年の南極条約会議はどこで開かれましたか?

2026年5月11日から21日まで、日本の広島市で開かれました。日本が南極条約協議国会議を主催するのは32年ぶりで、44か国から400人以上が参加しました。

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