元の出典: Nature
英国南極調査所(BAS, British Antarctic Survey)の研究者 Peter T. Fretwell らは、2025 年に《Communications Earth & Environment》で発表した研究で、西南極の 16 カ所のコウテイペンギン繁殖群が 2009 年から 2023 年に平均 22% 減少したと報告しました。研究 DOI は 10.1038/s43247-025-02345-7 で、減少幅は高排出シナリオにもとづく過去のモデル予測を上回りました。
警告のための悪い筋書きより、現実のほうが先へ進んでいるのかもしれません。
コウテイペンギンは、南極でも特に耐える存在のように見えてきました。寒さに強く、我慢強く、繁殖のリズムも独特です。そのため多くの人は、彼らにはまだ時間があると思ってしまいます。けれどこの研究は、その想像を直接揺さぶります。
海氷は早く崩れ、育雛の足場は薄くなり、天候は読みづらくなっています。圧力は年ごとに重くなり、生活の土台も下がっていく。ペンギンたちはいつものように繁殖地へ戻ってきます。でも足元の氷は、以前ほど頼れません。
Fretwell らのチームは、この推定が特定地域を対象にしたもので、南極全体の個体群傾向として扱うべきではないと説明しています。論文は、地域ごとのコウテイペンギン個体群が減少を続けるかどうかを判断するうえで、衛星による継続監視が重要になると結論づけています。
よくある質問
2025年研究でコウテイペンギンはどれくらい減少しましたか?
記事では、Fretwell らが Communications Earth & Environment で2025年に発表した研究として、2009年から2023年の間に個体群が22%減少したとしています。
コウテイペンギンの減少がモデル予測を上回るとはどういう意味ですか?
高排出シナリオでの過去の予測よりも、現実の減り方が速かったということです。記事では海氷の早い崩壊や育雛の足場の不安定化にも触れています。