ペンギンは生まれた瞬間から凍らない特別な力を持っている、と思われがちですが、実際にはどの種のペンギンが、どこに立っているかで話が変わります。
コウテイペンギンは南極の冬にいて、極端な低温と強い風に耐えます。
それを支えているのは、厚い脂肪の層、防水コートのようにぎっしり詰まった羽毛、そして仲間同士で体を寄せ合い、外側に立つ役を交代する呼吸の合った動きです。その光景は、みんなで体を使って動く壁を作っているようにも見えます。寒風がぶつかっても、その力が分散されるんですね。
でも、ペンギンの世界は氷と雪だけではありません。ケープペンギンは南アフリカ沿岸にすみ、ガラパゴスペンギンはさらに赤道に近い場所で暮らしています。彼らがよく向き合うのは、暑さ、強い日差し、水不足です。
フリッパーを広げて熱を逃がす、日陰に入る、冷たい海水で体を冷やす。そうした行動がとても大切になります。つまり、ペンギンは寒がりかどうか、という問いにひとつの答えはありません。
高緯度にすむ種は、体を暖かく保つのが得意です。暖かい海にすむ種は、むしろ暑さのほうが問題になりやすいんです。
だから、ペンギンが震えていても、必ずしも寒さだけが理由とは限りません。息を荒くしたり翼を広げたりしていても、ただ疲れているとは限らないのです。ペンギンはいつも環境と折り合いをつけながら、体温をちょうどよい場所に保っています。彼らのすごさは、寒さも暑さも、どうにかくぐり抜ける方法を知っているところにあります。
よくある質問
すべてのペンギンは寒さに強いのですか?
そうとは限りません。コウテイペンギンは非常に寒さに強い一方で、ケープペンギンやガラパゴスペンギンは比較的暖かい環境で暮らしており、熱を逃がすことが大事な課題になります。
ペンギンは暑すぎて困ることがありますか?
あります。暖かい海や強い日差しの中で暮らす種は、フリッパーを広げたり日陰に入ったり、海水で体を冷やしたりします。
コウテイペンギンは南極でどう保温しますか?
厚い脂肪、密な羽毛、仲間とのハドルを使います。外側に立つ役を交代しながら、低温と強風の負担を分けています。